プロ野球脱税事件 wikipedia|無料辞書
プロ野球脱税事件(プロやきゅうだつぜいじけん)とは、
1997年に
日本で起きた大規模な
脱税事件。
プロ野球選手やコーチが脱税に関与し、
刑事罰や出場停止処分が科された。
◆ 概要
名古屋市の
経営コンサルタント会社役員の二人が、プロ入り一年目のプロ野球選手に
所得税の一部を免れるよう持ちかけ、税
申告を引き受けた。経営コンサルタント名義の偽の
領収書で架空
経費を計上したり、経営コンサルタントに架空の顧問料を支払ったことにして数百万
円〜数千万円の
所得を隠した事件。多くの選手が、かつて所属した学校や社会人チームの監督などに、プロ入り時に受け取る契約金の中から多額の謝礼を支払うことなどが明らかとなり、世間を騒然とさせた。脱税行為そのものは
1994年前後に行われていたものであるが、1997年末に事件の全容が明らかとなった。
1998年2月6日までに起訴された全選手の判決が下り、
2月10日に
コミッショナーは各選手の処分を発表したが、最も重い選手で出場停止8週間という処分に、各方面から「甘いのでは?」との批判もあった。この処分が「甘い」とされたのは、過去に起きた
黒い霧事件では有罪判決はおろか刑事訴追すらされなかった
池永正明が永久追放処分されたのと比較してのことである。
◆ 経緯
・
11月19日 新たに6球団10選手・コーチ、退団選手1選手の計11名が関わっていたことが明らかになる(起訴は見送り)。関与が明らかとなった
大石友好(登録名・大石知宜)コーチ(
西武)は、球団から解雇された(翌年復帰)。
・
2月9日 コミッショナー・両リーグ会長の三者会談が行われ、日本プロ野球機構が与り知る脱税に関与した19選手への処分が決定。
・
2月11日 横浜は、脱税に関与した同球団所属の4選手を、一軍出場停止期間中は二軍の試合にも出場させないことを決定した。
◆ 事件にかかわった選手
脱税額が1000万円以上だった者は刑事訴追され、脱税額が1000万円以下だった者は起訴猶予となった。刑事訴追された者は全員執行猶予付きの懲役刑と罰金刑が下った。またその直前に引退していた元中日の小森哲也を除いて、球団及び連盟から一定期間の出場停止処分が下った。